みいのバレエ#3
バレエメイク②
メイクを受け入れてくれない子供
はじめてバレエのメイクを長女みいにしたとき、断固拒否されました。
とくにアイラインは、「私じゃない」感を引き出してしまったようです。
メイクを強要できない母
子どもが違和感をもったように、親である私も違和感を抱いてしまいました。
そのため、強要もできませんでした。
何度やっても、きっとこの子はタオルでふき取ってしまうだろうと思いました。
すっぴんの娘を舞台に送り出すことが正しいのかどうか分かりませんでしたが、もう他に選択肢はありませんでした。
イヤと言えなかった友人の話
でも、このエピソードを読んでくれた友人からこんな話を聞きました。
その子も小さいころバレエをしていたそうです。
発表会の日、お母さんがばっちりメイクをしてくれたのだけれど、それが実はものすごく嫌だった。
今でも当時の何とも言えない気持ちは覚えている。
残された写真には全てやるせない表情の自分が残っているんだよ、と。
きっとその子のお母さんは、確固たる意志を持ち、娘の晴れ舞台を華々しく飾ろうと意気揚々とメイクをほどこしたのでしょう。
そして、その子も優しいから「イヤ」が言えなかった。
子供が受け入れるまで待つ
この点、みいは意思表示が非常にはっきりしていて、ある意味助かります。
大切なのは、子供が前向きに舞台に立てることだと思います。
だから、メイクがそれを後押しするツールなんだといつか本人が気づくまで、待とうと思った出来事でした。