おはようございます。香です。
突然ですが、みなさんはしつけの延長で子供を家の外に閉め出したことはありますか?
実は私は、長女に対して3回したことがあります。
今回の記事ではわが家で起きた出来事から「子供を家から閉め出す」ことが子供の心に与える影響についてお伝えして、みなさんにとって何かしらの気づきになれば幸いです。

6月16日の夜、こんなことがありました。
小2の娘に顔面につばを吐かれるという、衝撃的なできごとです。
私にとって事件レベルなので、6.16事件として家の歴史に刻むことにしました。
事の顛末はこうです。
寝る時間になって、4歳のすーと7歳のミイがおもちゃの取り合いを始めました。
お人形のレミンちゃんです。
すーが取られまいと抵抗しているところ、姉のミイが力づくで奪おうとしてすーをキックしました。
そこで近くで見ていた私は、中腰の姿勢でミイの正面から両肩をグッとつかみ、「いけないよ!どんな理由があっても暴力はふるわない!」と言いました。
いや、正確には、言おうとしました。
言い終えないうちに、ミイの唾が顔面に飛んできました。
「唾を吐かれた」
そのことでカーっとなり、瞬間的に、私はミイをソファの方へ突き飛ばしました。
ソファに横たわりながら、ミイは言いました。
「全然痛くないし。よわっち。」
以上です。
どうして子どもって一方が使っているおもちゃを無性に使いたくなるんでしょうね。
は、良いとしまして。
わが子から唾を吐かれたことについてです。
ショックでした。
意図的な、攻撃性をもった唾。
実のところ、ミイのつば吐きは不格好で、まとまった唾ではなく「笑いをこらえてたら噴き出しちゃった」みたいなしぶきでした。
受けた方もミストシャワーの感じ。
とはいえ、気持ちはお風呂上りみたいに爽やかになろうはずがありません。

しばらくしてから、長女に理由を聞きました。
すると、こんな答えが返ってきました。

だってママがああやって強く両肩つかむ時は私を外に出すときでしょ。
だから逃げなきゃと思ってやったの。
まさかそんな気持ちから!
たしかに私はミイが余りに言うことを聞かない時、家の外に閉め出したことがありました。
ミイにとっては、それがトラウマになっていたんですね。
両肩を強くつかまれることが、恐怖のお仕置きのはじまりに結びついていたようです。
力では勝てない大人に対して、つばを吐いて逃げることで抵抗したんだと気づき、胸が痛みました。
いうなれば、スカンクがピンチの時にクサイおならを発するのと一緒です。
その行為が下品だろうがなんだろうが、精いっぱいの自己防衛をしてみせたのです。

しつけの延長で子どもを家の外に閉め出す。
そんなことをしても子どもは反省するどころか「家から追い出された」恐怖と親に反発を覚えるだけです。
- 家の外に出されても子供は反省なんてしない
- 家に入れた直後から、追い出された恨みで親にぶつかってくる
- 家の外に出すのは、親の怒りの気持ちでやっているに過ぎない
- 家の外に出した直後から、「何かあったらどうしよう」と親の方が不安になる
そう気づいてからは、しないと決めて2年経ちますが、ミイの中では終わっていませんでした。
つばを吐かれたことにショックを受けている場合ではありません。
ミイに心から謝りたい気持ちでいっぱいになりました。
子どもに言うことを聞かせようとして、力づくで大人が子供を家から引きずり出すことは「暴力」と同じです。
自分は子どもに注意しながら、同じことをやっていたのです。

私はミイに手紙を書きました。
長い文章になってしまいましたが、どれも伝えなければならないことでした。
- 唾を吐かれたことはショックだったけれども、気にしていないこと
- 両肩をつかまれることが恐怖に感じるまでに、ミイの心に傷を与えてしまっていたことを謝りたいこと
- 今後一切、お母さんが怒ったからといって、ミイが外に閉め出されることは絶対にないということ
- ミイを大切に想っていること
など。
小学2年生のミイにも読みやすいよう、一文字一文字ていねいに、ひらがな多めの分かち書きをこころがけました。
ミイは、母からのいきなりの手紙に驚いた様子でしたが、真剣な顔ですぐに読んでくれました。
ミイがすべてを理解してくれなかったとしても、私のけじめとして手紙を書いてよかったと思います。

私自身、子ども時代に親に怒られて家の外に出される経験を何度もしています。
怒られた理由など今となっては何一つ思い出せませんが、ただ悲しかった記憶だけが残っています。
ドアノブを何度もガチャガチャ回し、泣き叫んで疲れてうずくまる小さな子供の姿。
その映像だけは今でもはっきりと浮かび上がります。
自分ではこれが心の傷だとはちっとも思っていませんでしたが、今回のミイの件で思い出しました。
そのときは絶望感でいっぱいだったことを。
子育てをしていると、自分の子供時代のことが急に思い出されることがありませんか?
それは、幸せな記憶だったり、ときに悲しい記憶だったり。
あらためて、親のしつけと称した言動が子どもの心にどう影響するか、考えさせられる出来事でした。

私は専門家ではなく、ひとりの母親にすぎないので「これは虐待です。絶対にしてはいけません」などと強く言うことはできません。それでも、この個人的なお話が、みなさんにとって何かを考えるきっかけになればと思い書きました。
いつからでも子育てはやり直せると信じて、前向きに生きたいものですね。
まだまだ、がんばらなくては。
最後までお読みいただきありがとうございました。

