こんにちは、香です。
今日は1冊の本を紹介します。
子育てをする一人として育児本の類は日々読み漁っていますが、最近読んだ本の中で断トツ面白かったのがこちら。
岸光秀さんの「ほめない子育てで子どもは伸びる」(小学館)。
タイトルからして興味をそそられませんか?
本を手にしたきっかけ
この本を手にしたきっかけは、以前ご紹介した子育てプロの先生から久しぶりに連絡をいただいたからでした。
親子をつなぐ「傾聴力」。子育てプロのアドバイス子育てコーチングの講座をするので参加しませんか、とのお誘いでした。しっかりとプログラムされた5回に渡る講座になっており、料金もしっかりとしたものです。興味はあるものの、気安く参加できる費用ではなく、やむなくお断りしたのでした。
その代わり「子育て」×「コーチング」について学ぶ術はないかと探し、たどり着いたのが件の本です。
目次から引き込まれる
まず目次に目を通してドキリとしました。
「『ママ、〇〇していい?』が口ぐせの、自分で決められない子になる」とあり、これはまさに長女のことでは?と思いました。そんなわけで、目次から引きこまれるように読み進み、あっという間に読み終えました。
「ほめない子育て」とは?
簡単に本の内容をまとめます。
●「ほめる」とは「評価する」ことで、主語が「あなた(相手)」になる声かけ。
●「認める」は、主語が「私」で「現実」を認めるもの。人によって様々な見方ができるもの。
著者が推奨する「ほめない子育て」とは「認める」子育てのことです。
本にあった分かりやすい例をひとつあげます。
たとえば、子どもがお手伝いをしてくれたとき。
×「お手伝い出来てえらいね」
〇「このところ忙しくて、読みたい本があるのに読めなかったの。でも、マサトが食器洗いを手伝ってくれたから時間が出来て読むことができた。助かったわ、ありがとう。」
・・・むず!!
最初に読んだ時の私の第一声です。
これを自然に子供に伝えるには相当なトレーニングが必要だと思いました。慣れないうちは、タイムラグのある会話になってしまうかもしれません。
でも、安心してください。
この本では声かけのポイントを4構成に分けて細かく、分かりやすく説明してくれています。よく子育ての概念で終わってしまう本もあるのですが、この本は実に理論的です。考え方のステップを踏んでくれるので、自分にもできそうと思わせてくれます。
もちろん分かりやすい説明があるからと言って、すぐにうまくは生かせません。まず私にできることは、子どもが何かしたことに対して、「すごいね」「えらいね」の一言で済ますのをやめることだと思いました。とかくやりがちなのですが、何に対しても同じような誉め言葉で終わらせていたことに気が付きました。
まるでコミュニケーションの手抜きです。
〇〇の状況で、〇〇したから、〇〇になったね。そのことを私は〇〇だと思うよ
この〇〇4構成です!
ほんとに頭を使いますが、意識して行っていくことで確実に身に着くスキルともいえます。また、著者のいうとおり子育て以外の場面でも、他者を「認める」声かけは人間関係を円滑にしてくれそうです。
続けることで著者のいうところの「バイタリティのサイクル」(創造性や責任感、コミュニケーション力といった人間力の根幹)がグルグル回る子どもに育っていくそうです。
ときどき思います。いくら本を読んだところで・・・と。
でも、少なくとも1冊の本の読後は、その本の内容を意識して子供に接することができます。それに、本は手元に置いて何度も読み返せるので忘れっぽい私も安心です。
だからめげずに本を読み、取り入れられるところは取り入れながら、今日も子育てを続けています。